桑名正博を初めて「親父」と呼んだ息子

脳幹出血で亡くなった桑名正博さんには前妻のアン・ルイスさんとの間に長男の美勇士、妻の栄子さんとの間に次男の錬がいます。

それ以外にもうひとりの息子がいました。

その息子とはロックバンドの虹艶Bunnyでギターボーカルを務める露敏さんです。

父の桑名正博さんへの思いを聞くと、役者として初めて芸事に触れたときに、父の偉大さを知って、自分の父はすごいと尊敬の念を抱くようになってきたそうです。

露敏さんは、桑名正博さんとアン・ルイスさんとの長男の美勇士さんとも音楽を通じて親交を深めています。

美勇士さんとは、話していても感覚的に気が合うそうです。

美勇士さんも、なんとなく「兄弟」ということは知っていたそうです。

昨年は、虹艶Bunnyは美勇士さんのプロデュースで年越しライブを成功させました。

その事で、露敏さんはミュージシャンとしての自信をつけ、父と同じ音楽の道で生きようと決心したそうです。

親子二人きりでゆっくり話をしたいと思っていたそうです。

ようやく父と向き合おうとした矢先、桑名正博さんが脳幹出血で倒れ、意識不明となってしまいました。

露敏さんは、桑名正博さんが入院していた大阪の病院へ向い、1日だけでしたが、一晩中付き添いしました。

病室で桑名正博さんと二人きりになった時間があり、思わず手をギュッと握って、生まれて初めて「親父」と声をかけたそうです。

これが桑名正博さんと露敏さんの最後の父子対面となりました。

露敏さんはライブの開始2時間ほど前に、母親から父の訃報が伝えられたそうです。

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